ブリティッシュショートヘアは、どちらかというと落ち着きがあり温和な性格で、特にオリエンタルタイプ(ボディタイプがほっそりとしている猫)に比べると、あまり活発ではありません。
コートは高級じゅうたんの様で、短くてとても密度があり、柔らかすぎずサクサクとしているのが特徴です。アンダーコートが多いので、換毛期には抜け毛が多くなります。
ボディはコンパクトで、筋肉質で⼒強く厚みがあります。胸幅は広く、脚は短めから中位の⻑さで⼒強さがあり、前足は丸みがあります。尾は厚みがあり根元が太く、丸い先端をしています。頭は⽿と⽿の間に⼗分な幅があり、丸い頬と、しっかりした顎、中位の⽿、⼤きく丸くよく開いた⽬、中位に幅広の⿐を持っています。オスはより⼤きなジャウル(頬)を持っており、メスはすべての点でオスほど⼤きくがっしりはしていません。
個々の猫は、バランスよく均整がとれた印象を全体として持たなければならず、弱さや⾏きすぎた感じを助⻑するような、誇張された外観はありません。
目の特徴的な色は、オレンジまたは銅色で、シルバー系のコートカラーの猫ではほとんどが緑または青緑色、ポイントカラー*¹の猫では青色です。
この猫種は、充分に成熟し発達するのにまる3~5年を要します。
ブリティッシュショートヘアは第二次世界大戦後に絶滅の危機に瀕し、品種の再構築を図るためペルシャとの交配の歴史を持つことから、長毛のブリティッシュショートヘアがたまに産まれることがあります。これらはブリティッシュロングヘアと呼ばれますが、独立した品種として認めている協会はTICAとWCFのみです。
現在、ブリティッシュショートヘアには50以上のカラーバリエーションがあると言われています。これらはソリッドカラー*²、バイカラー*³、ポイントのカテゴリーに分けられます。
さらに、よく知られているタビーのパターンもあります。ソリッドカラーは、ホワイト、ブラック、ブルー、チョコレート、ライラック、シナモン、フォーン、レッド、クリームです。これらの色と白を組み合わせたバイカラーやポイントの品種があります。
*¹ポイントカラー:猫のコートカラーのうちのひとつで、 顔・耳・しっぽ・手足等の末端だけに色がついている
*²ソリッドカラー:コートカラーが単色
*³バイカラー:コートカラーが二色。例えばブルーホワイトやクリームホワイトなど