前回の続き。
やっぱりもう少しくわしく書いてみます。
顕性遺伝の青い目は両方とも青目かオッドアイか扇形虹彩異形症(ダイクロイックアイ)で形質にあらわれます。
扇形虹彩異形症はひとつの瞳の中で虹彩が2色に分かれている目のことです。
顕性遺伝の青目の猫はドミナントブルーアイとかドミナントオッドアイなんて呼ばれ方をしてて、現在この遺伝子のDNA検査は行われていないので遺伝子や変異についてはまだあまりよく知られていません。
青目同士やオッドアイ同士、青目×オッドアイの交配だとホモ接合体で聴覚障害の子猫が生まれてしまうため禁止。あと白猫との交配も。
それ以外の色の目との交配で聴覚障害のない青目、オッドアイ、それ以外の色の目の子猫が生まれてきます。
顕性遺伝のブルーアイでもホモ接合体だとやっぱり聴覚障害はでるようです。
元はロシアのアルタイ地方で発生した突然変異の青い目の猫、アルタイ猫から派生した遺伝子なのでアルタイ遺伝子といわれています。
ドミナントブルーアイの猫の特徴は目の色以外には、体毛が完全なソリッドカラー(単色)がいない又はめずらしく、ソリッドを作ろうと思ってもだいたい顎や喉のところに小さいホワイトスポットが残ります。
この遺伝子は体毛の一部を白にするホワイトスポッティング遺伝子(S遺伝子)の対立遺伝子で、S遺伝子と相互作用する可能性があります。
S遺伝子が発現した猫はバイカラー猫やキャリコになりますが、これの白毛の割合が多いハイホワイトの猫でオッドアイになることがあります。白猫で青目やオッドアイになることがありますがハイホワイトの猫でもオッドアイになることがあります。
問題なのは、そのオッドアイとアルタイ遺伝子が元のオッドアイの区別がつかないことです。
遺伝的に区別をつける方法はまだないし、わからないうちは混ぜたら危険というやつです。
あとはこれはあんまり良くなくてこういうのも出てしまうんじゃないかといわれてるのがテレカンサス。
目の瞳孔間距離は正常な目と変わらないけど、内眼角距離(目頭間の距離)が正常より広く、眼瞼裂長(目頭から目尻までの距離)が正常より小さくなるというやつです。さらにひどくなると眼窩隔離症。
前回はこれをブリショとするのかどの品種とするのかわからないと書きましたが、読み直してみたら、これをアルタイ猫として品種の確立をしていくんじゃないのかなと思われます。
2030年までは、アルタイ猫とアメリカンショートヘア、ヨーロピアンショートヘア、ブリティッシュショートヘア、ベンガル、アビシニアン、ソマリ、サイベリアンをアウトクロスして、正しい形質を作り出すことが認められているそうです。2030年5月1日以降はアウトクロスを禁止してアルタイ同士の交配のみを認めることになります。ただし前述のホモ接合体を出すような交配禁止は変わらず。
けど現時点での血統機関への登録がブリなのかアルタイ猫なのかその辺は詳しく調べてないのでわかりません。